僕の両親は高校時代の同級生で、高校時代の友達付き合いが大人になってもずっと続いていた。親の高校の同級生を僕は何名も知っているし、親の高校の同級生の子供どうしで仲良く遊んだりということも子供時代にはよくあったものである。
なので、親の口癖は「いまの友達を、――とくに高校でできる友達を大切にしたほうがいいよ。なんやかんやで一生の付きあいになるから」であった。
それを言われていたころの僕は小学生で、あんまり発達してなかったので人の気持ちとかがよくわからず、同級生とかも「その辺に何かいるな」くらいの意識しかしていなかったので、迫真みをもってその言葉を受け取ることはあんまりなかった。
同級生の友達って、いないときもあったし(小1、小2は本当にいなかった)、いてもクラス替えのごとにまるきり替わったりとかしている時期ですからね。「大人になっても友達? 道徳の教科書『心のノート』じゃあるまいし……」といった感想である。
しかし、子供のころの感覚とは異なる路線を人生はたどった。めちゃくちゃ高校の友達とずっとつるんでいるのである。2人とか3人じゃなく、……交友が途絶えていない友人は20人くらいいるのではないだろうか。
3年ぶりに会うけどべつにかしこまったりしない、くらいの関係性だったらその1.5倍くらいの数になると思うし、逆に2,3か月に1回くらいは遊ぶみたいな頻度のひともけっこういる。
べつに会わなくとも、通話とかおなじLINEやDiscordでだらだらコメントを送りあっている、みたいな関係もある。なんとなく、みんなの近況を知っている。え! あの人と? みたいなレアキャラとも、けっこうタイミングが合って会えたりしている。10年たったいまでも、である。それが本当にうれしい。
もちろん、それ以外の界隈でも、個人的にはけっこうおかげさまで友達には恵まれているほうなのだけど、それでも「高校の同級生」ってつき合いが僕の人生に与えてくれる幸福というのは、ちょっとこの上ない。
さいきんまたそういった高校の友達と、短期間で2回徹夜で遊んだのだがやっぱり楽しかった。
両親の同級生も、もう50とかになるがやっぱりあつまってはいろいろ遊んでいるらしい。
人生のステージの変化に合わせて、もちろん遊びかたは変わっていくだろうけど、つながりみたいなものがいつまでも残っていたり、あたらしく増えていったり豊かになったりしていくと嬉しいですね。……って思ってるゴールデンウィークの中日なのでした。