はじめてラブライブ!のアニメを見たのは僕がめちゃくちゃアニメにはまっていた時期で、ラブライブ!の暦で言うと、ラブライブ!サンシャイン!!の1期と2期のあいだの期間だった。おかげでオタクとしてのありかたを学習した、いわば恩師と言えるようなアニメである。
今回新シリーズが始まった。
ただ、アニメとして面白いかというと正直疑問符はつく(好きなので毎回楽しんで観ているけど、客観的に考えて)。
無印の1期は良いアニメだったと思うけど、無印2期はちょっともうファンでないときついかもしれない。サンシャイン!!は全体的にファンじゃないと難しい(ファンなら楽しい)、というのがなんとなくの個人的な考えだった。
新シリーズはもちろん、僕はまだファンではない。はたして、どんな感じなのか……。面白くなさそうだったら途中で消せばいいか、という軽い気持ちで臨んだ。
東京ビッグサイトをモチーフにした高校がいきなり面白かった。「西 WEST 部室棟」みたいな表示が内部にはあったりしていて、ちょっとしたワンダーだ。作中で重要になってくることはないだろうが、余白に面白い不思議があるのは悪いことではない。
たくさんのひとが通うであろうこの学校にはたくさんの部活・同好会があるという描写がある。実際に取り上げられたのは流しそうめん同好会だけだったけど、ここはもうちょい例示するのが自然な場面のような気もする。ほかのマイナー部活はカットの憂き目にあったのかもしれない。
あなたちゃんは毛先緑色にカラーしているんですね。いままで知らなかった。髪色は染めてるんじゃなくてそういうもの、という不文律がアニメにはあるけれど、あえて毛先だけ、ってことはそのうえでちゃんと染めているのかもしれない。
Bパートでは虹ヶ咲のほかのメンバーの姿が挿入される。公開前にキャラを先出しできると、こういうとりあえず全員見せる演出ができて良いですよね。……気になったのはエマさん。これまでのシリーズだと、3年生にはけっこう自我強めのキャラが多かったので、この配置はまた違ったよいドラマになるかもしれない。
曲の部分はかなりアニメというよりはミュージックビデオっぽくなっている。サンシャイン!!よりも一歩進んでいるのではないでしょうか。非常に好みです。
階段状のステージという類似性を使った話のはじめかたと終えかたが綺麗。上原歩夢が踊り場にいて、「スクールアイドルやってみたい」と歌い始めたあと、さらに上の段に行くのは良いですね。最初は降りていくのかと思った。観客のいる下のほうではなくステージのある上へ。
エンディングのテイストも非常に良かった。高咲侑さんの傘の色が黒なのも面白い。続きを楽しみにしている自分がいる。これから3か月くらい、楽しくなる。