いまとなっては全員大好きなんだけれど、アニメをはじめて見たくらいの時点では微妙に好きではないキャラもいて、絢瀬絵里さんがその筆頭だった(ほかには東條希さん、西木野真姫さんなど)。
何度もアニメを見返したり、いろいろな周辺の創作物を見るうちに絢瀬さんのことも理解できるようになっていって、4年がたつのだけど、なかなかまだ、遠さを感じるキャラクターですね。
1曲目 ANGRY BIRD
ダンスっぽいサウンドとボーカルの迫力が際立つ、ポルノグラフィティっぽくなさでファンにも人気が高いこのナンバーをチョイス! 対外的なかっこよさと、対内的なスキの多さというのが絢瀬絵里さんのキャラクターとしての魅力だと思うのだけど、そのかっこよさの部分を十分に表現できる曲なのではないでしょうか。
微妙にスタイリッシュさを犠牲にして繰り返すサビの2ループ目が好き。
2曲目 素敵すぎてしまった
μ'sのなかで後悔というモチーフがいちばん似合うのが絢瀬さん。おなじ後悔でも、具体的な現実の結果というよりは、頭のなかで起きるイメージの後悔のほうがメインになっているのがポルノグラフィティの「素敵すぎてしまった」で、この曲が持つ含意を引き出せるような魂のこもった歌を歌ってくれるのではないかと期待している。
あの夜が夢のように少し素敵すぎてしまった
そうかこれはその罰だろう 夢を見終えた暗闇なんだろう
「淋しい君だからずっと側にいてあげる」
そう囁いた悪いニュースにぎゅっとHugをされた
こういったすこし気どった自己陶酔のチャーミングな歌詞が非常に合っていると思う。
3曲目 アゲハ蝶
劇場版で披露してくれた名曲「Angelic Angel」のセンターで名演をしてくれたからなのか、絢瀬さんにはなんとなく、エスニックなイメージのある曲が似合うような気がする。ポルノグラフィティはそういう曲がいっぱいあるのだけど、そのなかでも一番有名なのはこの「アゲハ蝶」でしょう。
音楽的な工夫と展開に富んでいて、歌詞にも文学的な気風がある。だけど歌っている内容は切ない感じで……、そしてジャケットの色も絢瀬絵里さんのイメージカラーであるライトブルー。
謎の木管楽器が奏でるリフレイン(フルートっぽいけど違うよな…、と思って今さら調べてみたら、サンポーニャとケーナという楽器らしい。かわいい名前)のときに、歌うのをやめてさっと流し目をする絢瀬絵里さんが絶対に見たい。