最近YouTubeの話ばかり。YouTubeしか見ていないので当然ですね。いちおう公開しているブログなので多少僕以外にも見ているひとはいるっぽいのですが、モチベーションとしては、自分が数か月後に酔っぱらいながら見返すと楽しいブログ、というのを目指していて、はまっているときにはまっているものについてたくさん回を並べるというのはありかたとしてはかなり望むところなのでした。
東海オンエアというのは愛知県岡崎市のローカルタレントという側面を強く持っていて、岡崎のあいだでは広く知れ渡っている存在らしい。知れ渡っていない場合でも、天性の愛嬌というか、いろいろなひととの絡みをいとわない街のいい兄ちゃん性というのがあって、岡崎の暮らしや人々に寄り添った動画にはとても良いものが多い。
この顔はめパネル動画も、企画として面白いにもかかわらず趣旨を詰めていくことはなく、顔はめパネルとかそっちのけで街のいろいろなアクティビティを紹介している動画になっている。
子供にいきなり絡みに行って逃げられるところからはじまる「小学生炎の三番勝負」動画はまちがいない傑作である。「ガキが多すぎる」「気を抜くとすぐにゾンビ映画に」
ふだんはハチャメチャなことをやっている東海オンエアが、発達段階的にどうしてもそれよりもはしゃぐ子供たちにたじたじになっているのが良い。
深夜の岡崎市市役所を借り切って、階段を地下から六階まで登っていく。てっぺんにたどり着いたらエレベーターで下にもどる。これを繰り返し続けて、人間がもう1弾も階段を登れなくなる瞬間をとらえようとした企画である。
こんな非人道的な企画に場所を貸してくれたのが市役所というのが、日本の公務員の労働環境の暗喩にもなっている。批評性にも富んだ動画だといえるだろう。
これ僕が東海オンエアを見はじめたときくらいに見て、めちゃくちゃ好きになったきっかけとなった動画のひとつなんですけど、このフォーク感がとてもいいですよね。地元の石祭りに参加して、そこで人々と交流しながら、方言が自然とこぼれてくる瞬間を待つ。とてもハートウォーミングな、素晴らしい企画だ。
これはまったくハートウォーミング要素のない企画で、明確な笑いどころも盛り上がりもないが、かわりに切なさと醜さがある。それなりに通行人に迷惑をかける企画であるが、こういうダーティな部分も東海オンエアの魅力のひとつである。
すばらしい温泉動画を最後に紹介しておしまいです。こういう、みんなでどっかのマイナースポットに行っているだけ動画を永遠に見ていたいのだけど、もう大きくなりすぎてさすがに難しいのかもしれない。いまとなっては貴重な回でした。