EURO2024 ラウンド16 ポルトガルvsスロベニア

 

 どちらのチームにもたいして思い入れはない寄り*1なのですが、体調、睡眠リズム、日中のスケジュール等を鑑みてリアルタイム視聴するならここかな…、と。

 

 なのでとりあえず退屈な試合ではなかったのはうれしかったです。ポルトガルスロベニアも、にらみ合うのではなくとりあえずシンプルに動いてみようや!というバイブスがあり、またおたがいここ大事ぞ!というところで体が動いていた。

 質だったり再現性だったりを伴ったチャンスというのは多くはなかったと思うので、ゴール前で競り勝つでも、その前のところで形を見つけて手ごたえをつかむでもいいですが、とにかくピッチ上で一回結果を出せばそれがもう有効打になる展開である。

 

 結局こういう試合はあとからジョアン・フェリックスだのゴンサロ・ラモスだのルベン・ネヴェスだの入れてクオリティを維持できる強国側が有利。スロベニアはなんとか90分までに1点取って勝ちへの道筋をつけたい。幸い前2枚+1名がトランジションの中で(質は高くないものの)攻撃する形は作れていたので、ここに天啓が乗るかどうか、それは乗らなくてもなんとかつっかけていってファールをもらって、セットプレーの試行回数を増やせるかどうか…、といった模様である。

 グループステージであればスロベニアの前線は、ボールの逃しどころになって最後にゴール方向にプレーしていれば十分な貢献と言えるのであるが、ノックアウトステージで一勝するにはさらに求められるものが増えるんだよな…。😭

 

ベスト16│ポルトガル vs スロベニア 3分ハイライト/UEFA EURO 2024™ サッカー欧州選手権【WOWOW】 - YouTube

 最終結果はこんな感じである。

 

 やはりPKを失敗した後顔をゆがめて涙を流すクリスティアーノ・ロナウドの姿が印象的でしたね…。PK失敗して泣くって小学5年生の試合かよと思ったのですが、サッカーを世界一極めて、その後もプレーを続けて最後に至った境地がこれなのだと思うととてつもない凄みだ。これがどういう感情だったのか、掘り下げるとそれだけで文学になっていますからね。

 

 しかしそのエモーショナルな効果もあってか、ポルトガル代表は最後の最後、PK戦スロベニアを粉砕。……スロベニアは最後まで出力を落とさず闘っていたのですが、PK戦にまで回すリソースがなかったですね。

 これが16の厳しさなんだよな~。持たざる側が16を超えるには善戦じゃダメで、ほんとに相手より強くて勝たないといけない。日本も頑張ろう…。

 

 シェシュコがあれを決めていれば、それか止められたあとせめて泣いていれば…、というたらればはあるかもしれないですが、でも勇敢ないいチームでした。監督含めて全員でカードをもらいながら最後のポルトガルのラッシュを防ぎ切ったところ、カッコよかった。

*1:ヨーロッパの異国で行われている大会なので思い入れがないのは当然なのですが、それでも継続的に追っているとなんとなくひいき、なんとなくどうでもよい、みたいなところができてくるものである。