短歌 88

 

先生は教室の窓すぐ開ける 僕らがいつもさわがしいから

 

 

こんな味だったとは長く知らなんだ ポッキーゲームのチョコ多いほう

 

 

故郷には新駅ができて潰れません 花火も売っていた花屋さん

 

 

あめ玉は退屈しない 捨てられたとてその床にへばりつくだけ

 

 

上履きで踏む石炭と 500円あればだれでも裕福だった

 

 

こんな日も西日にひしゃげた影がつく 鍵を忘れて乗る自転車に

 

 

結婚はひらめきだった 全自動お菓子食べ機と化したあなたと