白線の内側で

 

白線の内側で
君は凍っている

駅はとても優しく
通り過ぎる人々で
君の外殻をくるんだ
夜明けを待つ

僕たちはみな
限りあるいのちのどこかで
どこか一部だけでも
美しくなければいけない

立ち止まってくれた
すべてのあなたに
君の代わりに
形だけの感謝をした
また夜明けを待つ

  ※

夕方になってようやく
お昼ご飯を開封するような毎日だった