あっかんべ

 

あっかんべ / 猫又おかゆ x DECO*27

 最近通っているBGM選曲以外のすべてが完璧なラーメン屋があるのだが、ある日そこで珍しく面白い曲が聞こえてきたことがあった。ヴァース部分のリズム感だったり間奏のアンサンブルがすごくいいと思う。サビ以降になると謎のメロコアが出てきて、……そこはあまり好きではないがまあ愛嬌と思える。

 でも最後にヴァースに戻ってくるのがイケてていいですね。わりと盛りだくさんな曲だけど短くまとめているのも素晴らしい。BGM選曲以外のすべてが完璧なラーメン屋が完璧なラーメン屋に一歩近づいた瞬間でした。

 

Wiki - All I Need (feat. Earl Sweatshirt) 

 最近聞いているといえばWiki。ローファイベッドルームみたいなトラックに淡々とラップがのっているのがいいですね。

 ていうかこのトラック、ふつうなら曲の盛り上がるところに置かれているような圧のあるフレーズがずっと短い間隔で繰り返されていて面白い。安いMADを見ているような妙な切迫感があって、それと落ち着いたラップの絡みが本当にいいんです。

 こちらも短くまとまっていていい。やっぱり短さはサブスク時代における美のひとつのあり方ですからね。

 

Eugene & The Lizards - This Kind Of Talk

 僕の得意なジャンルに戻ってくるとすればこちら。Eugene & The Lizards、最近とてもはまっている。友達には「こういうUK苦手だわ」と言われてしまったが、ある人の苦手は別の人の大好きで、僕は本当にこういうのが生理的に大好き。アイディアにとんだ楽曲構成と、あとアンサンブルが素敵だと思う。

 なんでこの人たちの曲を聴くようになったか謎だったのだが、今調べてみたらMiles Kaneとかかわりのある人らしい。 Miles Kaneなら最近ちょっと聞いていたのでそこでおすすめに紛れ込んでいたのだろう。

 

ノリアキ - unstoppable

 最後には思い出して聴いているこちらの曲。いまはニコタマに住んでいるので、「Yo ニコタマにようこそ 今日のBBQ超ウマそう」というリリックがかなり心に刺さる。*1

 

一見ふざけたリリックに思える「ガリガリノリアキ」だが実際には「Got it Got it know, real king.」と発音しており、彼が見せる倒錯するほどの”リアル“、その王こそ自分だと自負する彼の志が伺える場面であると知る人はあまり居ない。

 というコメントがあって「なるほど」と思って聞いてみたのだが、僕の拙耳にはそうは聞こえなかった……。

*1:適当なことを言っちゃった。