没タイトル:すっかりアイデンティティのないチームになった

 

 2022シーズンJ1リーグ第29節、北海道コンサドーレ札幌vsセレッソ大阪を見ていた。

 コンサドーレ札幌、J1昇格からは、「福森→都倉」サッカーや「福森→ジェイ・ボスロイド」サッカー、ミシャ式、「チャナティップがなんとかしてくれる」サッカー、そして一時の謎のハイプレス戦術、……など完成度や威力に差はあれ、とりあえず何かしら「こういう攻撃をするスタイルのチームです!」というアイデンティティがあったのだが、もう最近はすっかりなにもないチームになってしまったな、と寂しくなりながら見ていた。

 

 最終ラインからの組み立ても結局、「たまにうまくいく」くらいで落ち着いてしまったし、中盤にはパスを出せる人員がいない、*1、ロングボールを入れても「最終ラインから圧縮してセカンドボールを拾いに行く」がシステム上しにくいし、アタッキングサードで時間とスペースをゲットできても、そのあとのアタッカーの有効な動きがない。

 このサッカー、なにを楽しみにして見ればいいのか……。

 

 そんなことを考えながら、下がった気持ちで試合を観ていたら、高嶺の意味不明なグラウンダーパス*2から完璧な巻きシュートを決められて失点してしまった。

 こんなにうまくいっていないチームを変えるのってなかなか難しい(簡単だったらもうやってる)ことだろうし、一応最後まで見るけど、とくに期待はできないこの試合、終わったあとしばらく裏垢で吐きだしツイートをして、何も食べずに寝るか……。

 

 とか思っていたらこうなって最高の一日になったよ! これだからサッカーは最高だ。

 

 セレッソ大阪というかなり勝ち点を見込めない試合で3ポイント詰めたのはかなり大きい。ライバルの様子にもよるけど、残留黄色信号だったのが一旦青に戻った大きな勝利だったと思う。

 ……チームの問題は大局的には改善されていないが、でも新加入の選手2人はインパクトを見せているし、とりあえず今年は「本当のドキドキ」はなしで残留を決めることが出来そう。

 

正タイトル:なんやかんやでサッカーは最高!

 

*1:システム上ライン間でプレーする専任の攻撃的MFの居場所があんまりないし、かろうじていたチャナティップもいなくなってしまった

*2:ひとつひとつ狙いを持ってプレーしてくれるいい選手、観ていて楽しい選手だと思うのだけど、90分に数回こういうことをするのが弱点である。