なぜ北海道コンサドーレ札幌を応援しはじめたのか?

 

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 Jリーグを見るようになってだいたい10年くらいになる。僕は生まれにも育ちにも縁のない「北海道コンサドーレ札幌」というチームをこれまでずっと応援しているが、それにはいくつかの理由がある。

 

 2011年年末~2012年年始くらいにかけて、「やる夫で学ぶJリーグの旅」というやる夫スレをよく見ていて、それがJリーグに興味を持つきっかけだった。いろいろなクラブにいろいろな歴史があって、シーズンごとに選手やスポンサーの移り変わりですこしずつ形を変えていきながら、でもアイデンティティのようなものを保ってリーグ戦で勢力を争い合う、……という全体的な構図がスリリングに思えたのである。

 

 サッカーリーグを楽しむにはやはり、応援するクラブがあったほうがいい。そう思って応援するクラブの候補をあげ、最終的に一つに絞り込んだ。考慮したのは以下のようなポイントである。

 

・地元沖縄にあったクラブはまだJFLを戦っており、テレビで試合を見ることができなかった。スタジアム通いは面倒なので、できればテレビで見れるリーグのチームがいい。

・ちょうどそのころ僕は受験生だったので、「大学で県外に行くだろうから、そこのチームを応援しておいて、むこうでなじむためのツールとしても活用しよう」と考えた。で、メインで目指しているのは北海道大学だった。*1

・せっかくならリーグの中位でぱっとしないクラブよりは、昇格や降格を争う「J1なら挑戦者だけど、J2では強者」くらいのチームのほうが応援していて面白いかなと思った。*2

・できれば沖縄出身の選手がいたらうれしい。

・チームが地域に根差していて、地元出身の選手が多く活躍するような文化があってほしい。

 

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 ……その結果選ばれたのが「北海道コンサドーレ札幌*3だった、ということです。

 

 しかし、応援しはじめたその年、札幌は1年間でわずか4勝しかできず*4、「サッカーってこんな勝率低いスポーツ?」て思った。*5シーズン中盤には「札幌がここから残留したら俺も志望校に受かる……」と一蓮托生のつもりで受験勉強に励んだが、札幌は最速記録を作って降格し、逆に僕はめちゃくちゃ東大に受かった。人生はじめての「応援するクラブがある1年」はさんざんだった。

 

 まあいまになって思うときっかけというのはどうでもよくて、これまで応援してきた年月や、使ってすり減って、でもプレーを見て使った分を帳消しにするくらい盛り上がった感情の積み重ね、クラブのことを気にかけて過ごすひとときひとときが、いま応援している理由のほとんどすべてである。

 

 20年後も、50年後も応援している*6ので、どれだけ負けても最悪いいから、消滅だけはしないでね。ファンより。

*1:その当時の僕は自分の緯度を上げることだけを考えていた。

*2:これは間違いで、好きになるまえに選べるのであれば、わずかでも強いチーム、財政基盤が整っているチームを選ぶほうがいい。そのあとのサッカーだいすき人生で浴びるストレス量が大きく変わってくる。

*3:当時は「北海道」はついていなかったが。

*4:引き分けも2回。

*5:その年は選手も鬱状態になっていたらしい。

*6:そして、100年後は応援できないということがとても悲しい。