泣くことはないだろうに(後編)

 

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 ガールズ&パンツァー最終章第二話、BC自由学園との試合が終わって以降の部分を観たときに僕の思うことです。前編はこちらから。

 

お好み焼き 道

 大洗にあるお好み焼き屋さんで会食をするうさぎさんチームと知波単学園の福田さん。ここは大洗でも結構ガルパンに力を入れているお店で、店のまえにはうさぎさんチームの大野あやさん(メガネのひと)がいましたね。

 

一回戦 他校の動向

 各高校のテーマが流れるだけで泣けてくる。これがオペラでいうライトモチーフの強さなのでしょう。逸見エリカさん、沈黙を飼いならしてないですか? 

 

試合開始

 ドローンの羽音。絶対必要ないのに入れてくる。いま見ているのがガールズ&パンツァーだということを再確認する。

 

「さよなら突撃って、どんな突撃だっけ?」

 とりあえず詰まったら突撃していた知波単学園。へんに自分たちのスタンスを変えるのではなく、突撃という語句の解釈を変更することにより作戦の幅を広げるというシーン。そんなことをしてさえ、それがますます日本っぽいのがおもしろい。「心のなかだけであの旗を掲げよう」良いシーンすぎて泣いちゃったんだけど、つぎのカットでかばさんチームがもっともな突っ込みをする。

 

ワニ

 風船のイリュージョン作戦で大学選抜チームをやっつけたときのBGMが、まさに今それが起きてるって気づくところで流れる演出は心憎い。

 

「やっつけたら帰って来よう」

 特二式内火艇の車長さんが口癖で「刺し違えよう」と言ったあとのこれ。泣いた。あと、そのあとの戦闘でうさぎさんのM3リーが砲塔を旋回したときにアンテナが引っかかってたわんではじかれて元に戻るのかっこいい。

 

撤退

 もうここで信じられないくらい感動してしまった。まず、お好み焼き屋さんでの(見え見えの)伏線をしいて、福田経由で知波単の突撃戦術を改めるフラグを作るというのは非常にわかるんですよ。でもそのうえで、それをさらにフリにして、転進でもなんでもない、ただの撤退をここで知波単が選ぶという場面を描くの本当に物語が上手すぎて泣ける。

 福田とアヒルさんの合う目と目、しんがりを行く西さん。すべてが最高!