過去
2000年代
年 | 肖像 | 受賞者 | 国籍 | ジャンル | 備考 |
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2000年 | 高行健 | フランス | 小説・戯曲 | 華人初の受賞者 フランスに亡命 |
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2001年 | V・S・ナイポール | イギリス | 小説 | ||
2002年 | ケルテース・イムレ | ハンガリー | 小説 | ハンガリー人初の受賞者 | |
2003年 | J・M・クッツェー | 南アフリカ共和国 | 小説 | 南アフリカ人として2人目の受賞者 英語での著作 |
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2004年 | エルフリーデ・イェリネク | オーストリア | 小説・戯曲 | オーストリア人初の受賞者 | |
2005年 | ハロルド・ピンター | イギリス | 戯曲 | ||
2006年 | オルハン・パムク | トルコ | 小説 | トルコ人初の受賞者 | |
2007年 | ドリス・レッシング | イギリス | 小説 | ノーベル文学賞最年長受賞者(88歳) | |
2008年 | ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ | フランス | 小説 | ||
2009年 | ヘルタ・ミュラー | ドイツ | 小説 |
世紀をまたいで2000年代。現代が近づいてきた。このあたりになってくると、まったく名前を聞いたことのないひとというのがさすがにいなくなってくる。読んだことがあるのはV・S・ナイポール、J・M・クッツェー、オルハン・パムクの3名だ。これで23名。
このなかでいちばん好きなのはオルハン・パムクなんだけれども、オルハン・パムクには苦いエピソードがある。昔下北沢で髪を切ったあと、かなりかっこよくなったのでなにかして帰ろうと思って近くにあったトルコ料理屋さんに入った。そこの店主さんはかなり話好きで、僕が飯を食っていると、頼んではいないが勝手に自分のパソコンを取り出してYoutubeの動画を見せながらトルコの文化について長々と講義をはじめた。
まあそこまでされるとこちらもなにかトルコについて知っていることを話さないとな、と思って、そういえばトルコの作家が好きなんですよ、ノーベル賞も持ってるんですけど、オルハン・パムクっていう……、という話を切り出したところ、さっきまで優しかった店主の態度が変わった。
「オルハン・パムクはダメ。あんなやつ国中から嫌われている。あいつを好きなトルコ人はいないね」
話を聞くと、パムクはまあ左派の知識人らしく、クルド人側の立場に立った発言をした結果、トルコのナショナリストからはかなり嫌われているようであった。そのあとは食べ終わってお暇を告げるまでずっと店主の濃密なクルド人disに付き合わされる羽目になってしまった。
2010年代
年 | 肖像 | 受賞者 | 国籍 | ジャンル | 備考 |
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2010年 | マリオ・バルガス=リョサ | ペルー | 小説 | ペルー人初の受賞者 | |
2011年 | トーマス・トランストロンメル | スウェーデン | 詩 | ||
2012年 | 莫言 | 中国 | 小説 | 華人として2人目の受賞者 中国籍の作家としては初の受賞者 |
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2013年 | アリス・マンロー | カナダ | 小説 | カナダ人初の受賞者 英語での著作 |
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2014年 | パトリック・モディアノ | フランス | 小説 | ||
2015年 | スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ | ベラルーシ | ノンフィクション | ベラルーシ人初の受賞者 ジャーナリストとして初の受賞者 ロシア語での著作 |
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2016年 | ボブ・ディラン | アメリカ合衆国 | 詩 | シンガーソングライターとして初の受賞者 | |
2017年 | カズオ・イシグロ | イギリス | 小説 | 日系人として初の受賞者 | |
2018年 | オルガ・トカルチュク | ポーランド | 小説 | セクハラ問題(先述)による混乱のため、翌年に2018年の受賞者として決定[21][22]。 | |
2019年 | ペーター・ハントケ | オーストリア | 小説・戯曲 | オーストリア人として2人目の受賞者 2018年の受賞者と同時に発表 |
トランストロンメルだけはさすがに「誰…」という感じなのですが、ほかは海外文学ファンにはおなじみの名前。読んだことがあるのはパトリック・モディアノとカズオ・イシグロである。
ボブ・ディランは非常に扱いが難しいのですが、まあアルバムを聞いたことはあるので、カウントに含めることにしたい。
RESULTS
1923年 ウィリアム・バトラー・イェイツ
1946年 ヘルマン・ヘッセ
1948年 T・S・エリオット
1950年 バートランド・ラッセル
1954年 アーネスト・ヘミングウェイ
1957年 アルベール・カミュ
1958年 ボリス・L・パステルナーク
1959年 サルヴァトーレ・クァジモド
1968年 川端康成
1980年 チェスワフ・ミウォシュ
1981年 エリアス・カネッティ
1982年 ガブリエル・ガルシア=マルケス
1989年 カミーロ・ホセ・セラ
1990年 オクタビオ・パス
1993年 トニ・モリスン
1994年 大江健三郎
1996年 ヴィスワヴァ・シンボルスカ
1998年 ジョゼ・サラマーゴ
1999年 ギュンター・グラス
2001年 V・S・ナイポール
2003年 J・M・クッツェー
2006年 オルハン・パムク
2014年 パトリック・モディアノ
2016年 ボブ・ディラン
2017年 カズオ・イシグロ
計26名
人生は続くし、ノーベル賞は追加されるペースも早くない。すこしずつこれも増やしていけたらいいですね。