伊藤万理華 『はじまりか、』 ほか

伊藤万理華 『はじまりか、』

 先日、いとこが成人したので、親戚数名(僕、弟、いとこ、叔母*1、母の5名。)で弟の私物のシーシャを回しながら深夜まで酒を飲むという夜があった*2。そのときに弟が流していたYouTubeの動画があまりにもよかった。

 

 乃木坂46の元メンバーである伊藤万理華さんというかたの、卒業の際に制作されたポエトリーリーディング風味の楽曲。弟がびっくりするくらいの熱量ともったいぶりで語ってくれたので、なんとなく眺めていたのだけど、途中から親戚のまえで泣くのは恥ずかしいので目を背けていた。そのあと、自分一人になったときにあらためて見返してみたが、これは、ほんとう、すごい…。

 

 「前から三列目、のだいたい端っこ」のリリックはシンプルながら胸を打つし、「いっぽ、いっぽ」とメロディーがはじまるところの盛り上がりはすさまじい。最後のサプライズのところの反応は、なんていうか、あまり一般的な意味での良い反応ではないのだけれど、それがパーソナリティを感じさせて素晴らしい。

 

Years & Years - King

 そのおなじ機会に叔母が流していた曲もとても良かった。僕が音楽を聴くようになったのは、小学校高学年くらいだったのかな、とにかく、子供のころのあるとき、なんとなくBUMP OF CHICKENの「天体観測」を口ずさんでいたら、当時40手前くらいの叔母に部屋に連れ込まれて「このアルバムを聴きなさい」とBUMP OF CHICKENの「ユグドラシルを渡され、「とくにこの曲が私の一番おすすめよ」と言われながらその場で「ギルド」を聴かされ、「名曲でしょ」と念押しされたので、よくわからなかったけれど「そうね」と答えておいたのがそのはじまりであった。

 ほかにもフジファブリックサカナクション椎名林檎をおすすめされていたのをおぼえている。結局はそれらの音楽は僕のこれまで続くお気に入りになることになる。

 

 それから10年以上がたって、シーシャを回しながら、これまで知らなかった音楽をまた教えられることになるとは、家族とは不思議なものですね。

 

ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- +」Division All Stars

 最初いとこがこの曲をYouTube検索欄に打ち込んだとき、「いや~、勘弁してくれ、これを消化する酵素俺にはねえ!」と思った。でも、当日見ててもまあ悪くはなかったし、その翌日、昨日の夜聴いたなかでなにをいちばんおぼえていたかと言われたらこれだったし、いちばんはじめに自ら検索して見てしまったのもこれだったよね。

 ヒプノシスマイクというコンテンツは周りにフリークはいるのだけど、内容についてはまだよく知らない。この曲は、SMAPでいう「Five True Love」のようなもの、映画「マグノリア」でいう「Wise Up」のようなもの、という認識でいるのですがあっているのだろうか。とりあえずこれを足掛かりに、ちょっと見てみたいですね。

*1:いとこの母ではない。

*2:仲いいね。