短歌 81

 

豆苗の伸びる速さで一日は流れ今年も出す休職届

 

 

鞄には氷砂糖のお土産があって水中、スクリュー回る

 

 

映画にはこの世にはいないひとばかり出てて君に会いたくなる夜

 

 

病んだ貝生け簀に沈みこの次もきっとこの店でやる飲み会だ

 

 

2年前残して帰ったジン今も揮発しつづけるあなたの部屋で

 

 

通話しながらご飯を作る夕暮れに どんなアドバイスもうけいれる