短歌 80

 

神さまに君は訴えたもう一度どうか貴族に戻してほしいと

 

 

酔ってない 下着のままで床に寝て 君はみんなに疎まれている

 

 

新しいiphoneをとても気に入って 君を並べて表示してくれる

 

 

遠回りすれば遠くてどうしようもない坂道を君とのぼった

 

 

はしっこにある公園に詳しくなる 協調性を持たない君と

 

 

どうせ愛は伝わらなくて風邪うつるままにまかせる君との夜を

 

 

人は死ぬときはあっさり白湯をこぼしたあとを拭けば君の黄昏