ハイドン・バリエーション ほか

 

23-24ラ・リーガ第16節 レアル・ベティスvsレアル・マドリー

 前線のプレイヤー不足に悩まされながらも、着実に勝ち星を積み上げているレアル・マドリー。敵地でのベティス戦を見ました。……内容としては、全体的に低調だったことは否めないがまあ普通だったらこれで1-0で勝てていたんだろうな~というゲームで、相手の1点はもうたたえるしかないスーパーゴールであった。

 

 この内容の試合で目を引いたのは……、やはり緑と白のユニフォームを着ていたイスコですよね。序盤にシュートを打たれたときは、「ズドンといかれてたほうが嫌だった。やはり良くも悪くもイスコはイスコだな…笑」などと思っていたのですが、クロースからすっとボール奪うところだったり、最後の最後のフリーキックの弾道だったりと、ヒヤヒヤさせられた試合であった。あのヘディングは敵ながら決まってほしかったとさえ思っちゃったよね。

 

イスラエルの論理」を徹底解説~たとえ世界を敵に回しても戦う理由とは?【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】(2023年11月30日)

 というツイートを見て、「そうなのか」と思い、

 

 この動画を見たのですが非常に面白かった*1。最初に、解説していくに際して依拠した文献を紹介するところからテレビ番組らしからぬつくり。内容も面白く、政治的にあまり立場をとらないように注意しながら、事実やそれに対する評価を述べていくのがきれいでした。

 中東戦争が一通り終わったあとの、イスラエルによる他国の軍事開発に対する干渉の歴史は全然知らなかったので勉強になりました。

 

 基本的には有料コンテンツで、YouTubeにあるのは各回の導入部分のみ*2のようだが、おそらく課金してもなんの気兼ねも起きないくらいの有料コンテンツなのではないか。

 とりあえず上の動画だけでも、流し聞きでも、見てみるのおすすめです。

 

ハイドン・バリエーション

Symphonic Gems: Brahms - Haydn Variations - Blomstedt | Concertgebouworkest

 最近クラシック方面ではブラームスにハマっており、とくにこの「ハイドンの主題による変奏曲」が好きでよく聞いている。主題のメロディが肌に合うというかとめどなく好きで…。世の中に幸せの形が数多くあることは理解しているが、主題のメロディがとても好きな変奏曲に出会うというのはその中でも最高のものなんじゃないかと思ってしまう。

 

以下、各変奏曲に私の独断で「表題」をつけてみたが、これはあくまでも鑑賞のための参考程度に留めておいていただきたい。

 第1変奏「幸福」 変ロ長調 4分の2拍子。主題の最後の変ロの音から発展して、幻想的に2連音と3連音が交差する。特に上行する2連音の中に「喜び」を感じることができる。

 第2変奏「ポルカ風舞曲」 変ロ短調 4分の2拍子。曲は少しずつテンポを上げてきたが、ここでは付点音符を多用して、躍動感を強調している。ポルカというほど明るくないが、木管楽器が主役となり、弦楽器がピチカートやスタッカートで伴奏をつけて、舞曲風な性格を醸し出す。

 第3変奏「子守歌」 変ロ長調 4分の2拍子。一転して緩やかなテンポで、優しい旋律が続く。8分音符を主体とした弦楽器の流れの中に見え隠れする、木管楽器の16分音符の細かな伴奏は、そよ風に吹かれ、暖かい陽光を浴びながら心地よい眠りを誘うかのようだ。

田久保 裕一の“音楽ノート”

 いくつかネットで鑑賞文をあさっていたところ見つけた、音楽家の(昔懐かしき)ホームページの「勝手にタイトルつけてみた」が面白かった。けっこうほかの文章も読みごたえがあった*3、(昔懐かしき)ホームページ好きな人はぜひ見てみてくださいね。

 

*1:2024.1.13追記:この時点では全編見れたのだが、現状では前半半分くらいのみ無料公開となっていた。

*2:しかしそこに参考文献があるのでそれだけでもかなり役に立つ。

*3:「オーケストラ演奏会で曲の終わりがわからずちょっと無音になったところで観客からの拍手が起きてしまう問題」についてぼやく話良かった。拍手だけはなく花束を持った主催側のスタッフまで舞台袖からでてきてしまったので、仕方なく花束を受け取り、そのあと何事もなかったかのように続きから演奏して「アンコール長かったですね」と言われたというエピ最高だった。