短歌 62

 

真四角は孤独のかたちトーストに冷えたバターがとけてゆかない

 

 

喚び出した悪魔にこれから食べられる 残るのはチョコラBBの瓶だけ

 

 

上長がお昼の前に顔を出す 赤ちゃんのいる家の匂いをさせて

 

 

退屈もドレスコードさ マジシャンが酔いすぎて月にかざす手のひら

 

 

いつまでもオウムのままの僕だった あなたがことばを教えてくれる

 

 

すぐ慣れてわからなくなる 深海にみんなで住んでいる楽しさも

 

 

元カノに連れられて午後は春画見る 猥雑なBtoBのつかのま