短歌 51

 

僕にしか見えない月が天上にあり死ぬまでに突き止めてやる

 

 

みだらな日……、 氷はたいてい指よりも冷たくて夜の開店準備

 

 

溶けてゆく鉄を見つめてアイドルの永遠なんてつかの間だろう

 

 

着衣では生きてゆけない人たちの雨の都市でのひそかな出会い

 

 

金がないころのあなたはもうすこし長く眠っていたよおはよう

 

 

僕たちのどうして二択? 真夜中の寄宿舎に窓はたくさんあるのに

 

 

大嫌いきらいきらいと書きゆけばそろそろ行を変えたくなった