短歌 38

 

糸のない糸電話なぜか繋がってもうひと言だけ言いたい夜です

 

 

恋人にするには微妙なソイラテの氷揺らして歩けよ目白

 

 

地下室を素敵にしてくれる君は興味のあるものだけ見せてくる

 

 

日曜をソファーで過ごす僕たちに世界の悪は悪さをしない

 

 

夏の日にバケツを買って宇宙とは太陽たちの輝くところ

 

 

三方を世界に囲まれ液晶を見つめていれば時間は過ぎる

 

 

遅刻 けど9時のドラマに間に合ってすてきな湯舟はぼくの角部屋