2020-12-26 短歌 26 お兄さん一人暮らしの部屋のなかがわずかに見える朝の鉢あい 凍りつく会議の卓で溶けてゆくそれぞれの時をかけて氷は カラスらに包まれながらこの街に新しくできたLABIに行こうよ 手作りのリズム叩いて陽を避けて夏よわたしの二十歳を祝え 地球儀をたくさん積んだ飛行機が地球儀を落とす火の原っぱに スカートに花を集めて姉ちゃんは花のそばから立ち上がれない