短歌 126

 

ソリティアを午前中かけてクリアしてでかい声だな生まれつきだよ

 

 

誰しもと仲良くやるよぴかぴかの薬局の前の人形のように

 

 

梅雨 男たちが乗り込む電車には濡れたズボンの匂いが満ちて

 

 

冷蔵庫はうなってたマグネットで愛の手紙を貼りつけられて

 

 

週末は地獄ゴルフだ 少なめに引いた油よ鍋肌滑れ

 

 

梅雨の部屋きのう脱がせたスウェットがポケットを晒し吊り下がってる

 

 

食べられた気分になれる公園の恐竜遊具にこぼしてごめん

 

 

靴を買う どうせいつかは結ばれるものだと言って結ばずにいる