身にまとうのは高彩度色の外骨格

 

身にまとうのは
高彩度色の外骨格
種に統一の
バーコード
そして子供たちに
僕は食べられないよと
知らせるための
シール一枚

君が本当に自由になれるのは
幼いころに出会った
「こいつ」を
忘れたときなのだ

シングルベッドに育てられ
パジャマを着たまま旅行に行き
魔法をかけて学校を休んだ
そして幽体離脱の夜も
体のほうに残っていた

あのつややかな
プリントの瞳を