短歌 59

 

年の離れた弟とラインするとき心には絵文字をしまう刑務所がある

 

 

きみと寝る夜は長くて目玉焼きいつも二眼ずつの朝ごはん

 

 

「夏バテにいい」と言われてめんつゆは覚悟して飲むとすこしおいしい

 

 

生き物でババ抜きをしてとこしえに緑あふれる地球であった

 

 

座ってるときにも羽をぱたぱたと動かしている真夏の天使

 

 

家につき初心者マークを取るときに携帯は鳴る 遊びの誘い

 

 

パンたくさん詰めて帰ったデイパックが自転車事故からわたしをまもった