短歌 12

 

刺のある個体が好きで手のひらを血だらけにして関わっていた

 

 

おおもとは海の泡だよ人魚らが進学校で知る進化論

 

 

スコールはエリート男子学生を濡らし彼らはサッカーをする

 

 

怠け者朝をいっしょにまどろんで知りたいことと知られたいこと

 

 

「そのようにしてください」と言い捨てて振り向けば夏の空と税務署!

 

 

リビングで話ができる午後になる バナナケーキのそうした魔法