短歌 111

 

素直なる田舎の夕べ白鳥居断頭台の形となって

 

 

湯畑で心中する冗談を言い 僕らは宿で過去を調べた

 

 

通学路人間ばかりで嫌になる 沿って伸びてく散水ホース

 

 

教科書に鼻をこすって寝る君のあと70年続く人生

 

 

カラオケで動画撮ったから残ってる歌いかたを知らなかったころの君

 

 

派手な服着せてて良かった風車二基遠いほうの根元まで君は

 

 

寝ていると鼻が冷たくなり君は無力なキノピオ 嘘もつかずに