2024-01-22 短歌 78 あなたには聞こえない波の音のように静かに入りこむ子どもたち 冷えた手はこう温める いまよりもクルトンがもっと好きだったこと 機関室のぞき込むとき素人の水夫をおそうつめたい眩暈 目の前でズボンの中が揺れている 雑魚をいじめてよろこぶ君の 水曜日ニュースを見れば週末が急に待ち遠しくなってきて 働いて意志を貫き働いて奇妙にほほ笑む天使であること 味見する午後のひととき 海水に長く浸かって甘い体を