2022-12-22 短歌 53 ピクルスはつまみになるよと君は言う ピクルスの棚はまだ遠いのに 生きた猫みつけて死んだ猫のこと思う通院帰りの小道 すこしずつ貧しくなっていく日々が給料日までつづいてく冬 割箸が食べ終えの皿に残ってて無数の夢の墓ならぶ街 風呂上がり「津波はないよ」と教えられ眠たいだけのラブホの夜だ 鳥になり人に撃たれる夢を見て土はおどろくほど温かい 日報を書けば静かに性欲が体に満ちる夜の出社日