『水の歴史』
「食」の図書館、……というシリーズの『水の歴史』を読んでいた。食べ物を取り扱うこのシリーズではちょっと異色、というか、「やってやった」感のあるテーマ設定である。
水には味がなくこれといった魅力に欠けるので、水の消費を広めようとする人々は頭を悩ませた。そのため過去2世紀にわたり、水をわくわくする魅力的な商品にしようとさまざまな工夫がなされてきた。最初の試みは、水に発泡性を持たせることだった。
水にまつわるいろいろな小話が書かれていて、読み物として面白い。昔の西欧では水を絶対に飲みたくない人たちがけっこういて、そういう人たちの間では「海が塩辛いのはなぜか? 人間が飲みまないように神さまがそうした」「水は人間に適した飲み物ではない。なぜなら、四足で歩く動物と違って、人間は泉に口をつけて水を飲もうとすると首が痛くなるだろう」というような理屈がこねられていた、という話は興味深かった。
今後僕も水ではなくお酒が飲みたいときにはこの詭弁を使っていきたいな、と思いました。
河童9000坊
最近、近くにあった酒屋さんに行った。ドアが透明じゃない、めちゃくちゃ入りにくい店構えのお店で、中は倉庫みたいな感じだった。*1店主も入ってきた僕を見て煙草を消し、その後は腕を組んで沈黙していて、いかつい雰囲気があったので、「これは余計なことをせず何か購入してすぐ立ち去ったほうがいい雰囲気だな」と思った。
麦焼酎 河童九千坊 本流 25度 1800ml【販売店限定酒】
それで買ったのが「河童九千坊」という麦焼酎。店主によるとレモン+ソーダ割が一番おいしいらしい。*2果たして、その通りに飲んでみたのだけどたしかにおいしかった。
レモン入れると酒の味が関係なくなるじゃんね、とか思っていたのだが、味というよりはさわやかな風味と口当たりを楽しむ飲み物で、レモンがとてもよくはまっている。ラベルもかわいらしいので、手土産とかにこれ使おうかなと思った。安価だしね。
のろけ
ド文系として生きてきたけど、転職してから触れ合うエンジニアの人達が言葉の訂正時に「嘘つきました」って言うからそんな言い方あるんだ…小学生以来に聞くセリフかもって最初は面食らったけど、いつの間にか「誤った情報を発信しました」くらいのニュアンスと用法と理解して違和感なくなってた
— どくいろ (@dokuiro_mtg) 2022年12月15日
僕もこの用法の「嘘」めちゃくちゃ多用するので気をつけようと思った。
……と似た話かというとそうじゃないのかもしれないのですが、最近職場の人と話してて、
職場の人「〇〇(部署のべつの人)さんのインスタ、奥さんが書いた〇〇さんの似顔絵を毎日載せてて良かったですよ~。仕事中の姿とか描いてくれるらしいです」
わたし「へえ~。のろけアカウントみたいな感じですか」
職場の人「え! なんで急に毒はいたの」
ということがあって気まずかった*3のですが、ひょっとして「のろけ」って「配偶者や恋人とのなかよしトーク」を価値判断なしで指すことってできないんですか…?
いままでふつうに上司とか先輩とかに相槌で「のろけですね笑」みたいに(「うざいよ」という意味を一切含まず)言っていたんだが……、めちゃくちゃ失礼なことをしていた。
すみませんでした。