猫と暮らす日々の水玉もようを

 

猫と暮らす日々の水玉もようを
君は作品にした
君には才能がある
だけどたまには
自分に取りついた幽霊と
深く話をしなければ

 

君は
君の土地や財産と
遠くの町をつなげる
小さな
細い
曲がりくねった
歩道を愛していた

 

幽霊
ふたりでココアが飲めるなんて 

 

卒業式だけが
思い出
裏切りには
傷つかない
ほほえみには
申しわけなくなる
傘の
内側に
描いた
水玉もようだけを
誇りに思う

 

高速道路の
建設から
逃げる

 

安全な
場所は
ない