ーー3人、もとはピンで活動をされていましたよね。ユニットはどのようにして結成されたのでしょうか。
サツマカワRPG(以下、サ):僕らはもともと各々が、一発ギャグだったんですよ。
――一発ギャグ? ピン芸人ではなく?
サ:“一発ギャグ”です。人間じゃなくて。
北海道の一発ギャグ(Yes!アキト)、茨城の一発ギャグ(どんぐりたけし)、そして僕が山梨の一発ギャグ(サツマカワRPG)。
そんな3つの一発ギャグたちがM-1に出てみようと集まった結果、人間の形になった。
最近、……といってもここ2年間くらいずっとなのだけども*1、怪奇!YesどんぐりRPGに夢中になっている。
Yes!アキト、どんぐりたけし、サツマカワRPGの3人組で、登場時にはいろいろなメディアで話題になったらしい。間違いのないプラットフォームに一流のギャガーがそろった素晴らしいユニットだ。
ちなみに上の動画に出てくるギャグのなかで個人的に好きなのは「ダブルパチンコ」「バーーーーー!!ミヤン」「磯野くーん、出してくれーぃ」の3つで、なんどもいろいろな回で見ているが出てくるたびに笑っている。
どんぐりたけしさんはちょっとすべり役というか、ネタ全体を機能させるための黒子的な役回りに徹していて、……ほかのふたりのギャグがすごい分、ちょっと地味になっているのだけど、こういう動画を見るとどんぐりたけしさんもめちゃくちゃギャグが面白い。「パワータイプのキツツキ」、好き。
天才的なギャグだけではなく、生み出されたプラットフォームにも大きな価値がある。「怪奇!YesどんぐりRPG」チャンネルには、楽屋や舞台裏などでほかの芸人を交えて撮影された「プレイヤーチェンジ」動画がたくさん上がっていて、それが観ていて飽きない。
なんでもいい、ネタがひとつあれば加わることができ、練習は必要のないシンプルさなのにもうそのプラットフォームでやっているだけで笑えてくる、といったスキのない仕様である。
こちらはぺこぱとのコラボ。3人のうちだれかひとりいればコラボを積極的にお願いしに行くスタイルはかっこいい。それに、シュウペイさんのこのギャグとても好きなんですよね。
Aマッソ、ギャグもネタみたいな、どこでどうなるのかわからない不思議な浮遊感があって好き。Yes!アキトさんのギャグも最高傑作ですね。
ドランクドラゴン塚地登場の回は泣き回である。マスターピースといってもいい長尺のギャグをしっかり落としたあと、コラボを持ちかけてくれた後輩に向けて、そしてひょっとしたら自分自身に向けて、……いや、おなじ険しい道をゆくすべてのひとに向けた覚悟とエールなのかもしれないしみじみとしたひと言、「一発ギャグを、……続けてください」は怪奇!YesどんぐりRPGのYouTubeチャンネルの歴史に刻まれる名言となるだろう。
*1:人生も長くなり、これくらいのタイムスパンで「最近」を使うのに違和感がなくなってきた。