短歌

 

失くしたと言われてあげたライターもどうせ失くすのだろう いいけど

 

 

恋文の練習中に家猫が僕に興味を示してやまない

 

 

グランドに雲がつくった影のなか体操服の僕らは憩う

 

 

夕暮れのバス停きみは魔女まずは奨学金の呪いを解いて?

 

 

日本酒が届き僕らは雨の日の落ち葉のように親密でいる

 

 

テーブルに酒をこぼせば指をつけ舐めるあなたと同棲前夜