短歌 69

 

家にまで来られ机で濡れている出した覚えのないコースター

 

 

熱くなるスマホも僕の運命を知るようでいて春の出社日

 

 

日本刀客間で光り人間にできる善いことは赦すことだけ

 

 

おとうとは痛みに弱い雨の中ピアスを開けて住む河川敷

 

 

ああここがあの星凪市部室には12巻まであった漫画の

 

 

あるときは部下を助けて気がつけば見なくなってた幽霊のこと

 

 

焦げようがチャーハンは美味く真夜中に刑務所からの手紙開いた