第40回SASUKE、ケイン・コスギと又地諒はさすがに百合すぎた

 

 2022年12月27日18時の放送開始に合わせて、計算しつつ加速させていた今日の分の仕事を、――17時00分。計算よりもさらにいい仕上がりで終えて、僕はTVerをつけました。*1のちに山本良幸が1stで達成するのと同様の好タイムである。

 

 

 そのあとの盛り上がりは……、すごかった。いや~。頑張って準備してしっかり見たかいがあった。SASUKE40th、まじで神回じゃなかったですか?

 

 とりあえず、2点に絞って感想を述べさせてください。ひとつは猿ヶ京温泉、松田水道の松田大介さんの挑戦。もうひとつは、ケイン・コスギと又地諒の挑戦である。

 

 自宅にサスケのセットをほぼ建設。トッププレイヤーからビギナーのアイドルや芸人まで、多くのサスケ出場者にとってのまさにインフラを整備している松田さんは、自身では1度も1stステージを突破したことがない。

 そんな松田さんももうけっこう高齢、自身の進退をかけて挑む今回のSASUKEでは、なんと「フィッシュボーン」でリタイアとなってしまう。世界で一番この人が練習しているはずなのに……。

 

 落水のあと、「俺はここまでだったってことだよ…」的なことを言うのだけど、それが、自分なりのやり方でもがいて、最後まで自分の限界と正面からぶつかった人間の本物の声が出ていて泣けた。

 

 そのあと、仲間たち(もちろん彼らは松田さんの作成した練習場にお世話になっている)に囲まれて、「引退なんか駄目だよ!」って口々に言われて、「……。……続けたい。サスケしかねえんだよ」って言った後、ものすごい絶妙な間で山田勝己に「俺の言葉や」って突っ込まれる下りは面白すぎでした。

 

 SASUKEはその辺が徹底されていて、あまり悔しさとかを前面に押し出した演出にはしないんですよね。挑戦者や視聴者が笑うというところが意識されている。

 わけの分からないアトラクションに勝手に意味を見出して全力でぶつかるんだけど、でも、同時に終わった後に「なんだこれ?」って笑い飛ばせもする。マジとは思えないものにマジで取り組んで、「いや~マジだった」ってふざけて笑う。そういう二面性があって、それが素敵なんですよね。僕が人生でぶつかるマジの壁にも、これとおんなじ雰囲気で挑戦できたらなあ~、っていつも思う。SASUKEって人生なんですよね。

 

 そしてSASUKEは百合でもあるのである。21年ぶりにチャレンジするケイン・コスギのパフォーマンスは信じられないほどでしたが、さらに信じられないことに、そのケイン・コスギのトレーニングパートナーを務めた又地諒さんが、ちょっと信じられないようなミスをして1stステージでリタイアしてしまうのである。

 

 「俺ばかり見すぎたから…」と言うケインと、「来年、一緒に行きましょう」と吹っ切れたような顔で言う又地。カメラが抜いたのはそのシーンだけで、その背後にどんな演出があったのかはわかりませんが、そこにあった感情は本物・リアルでした。

 番組に出るためにトレーニングしていただけの男ふたりが、あの瞬間、おたがいのことを想っていたのである。*2

 

 SASUKE最高でした。振り返りなどの事後コンテンツ*3もこれから楽しんでいこうと思います。あとノーカット版も。今年放送枠足りなすぎです!

*1:本来は定時まではチームメンバーから仕事をもらったりして何かしてたほうがいいのだが、まあふだんから僕はそれをやることがけっこうあるので、今日くらいはいいだろ、と思ってなにかが発生しない限りは無稼働で行こうと思った。

*2:このあとネットフリックスオリジナルドラマのCMが挟まったのだけど、「いまは"偽物"はよくない?」と思ってしまった。

*3:第40回SASUKE反省会 【又地 諒】編 - YouTube 早速裏側を語った動画が出ていました!