短歌 7

 

夢に出てきて懐かしい活用を忘れてしまった不規則動詞

 

 

ふと空が恋しくなって飛び立った鳥が地面に残すパンくず

 

 

駅前で神が世界を売っている ひとつほしかったけどまいいや

 

 

ひろいひろい子供部屋の隅に兄ちゃんの永遠に3歳のままの三輪車

 

 

彼はいいやつだよ 胸に不発弾みたいな初恋が埋まってる

 

 

びしょびしょの生徒は着替えを許されていきなりファッションショー!な放課後

 

 

あるときは魚であった僕たちのせっかくだから順路をゆこう