週1の更新を楽しみにしているコラム

 

 田島大さんというかたが「Footbollista」という媒体で週1更新しているサッカーコラムがとても好きで、周期的に楽しみにしている。いちばん最近の記事がこちら。

 

 今季からレンジャーズは、GKジョン・マクラフリン(34歳)がゴールマウスを守っているが、ここにきて40歳のGKアラン・マグレガーの“守護神復帰”を願う声が強まっている。

 ただ、その新GKが大切な試合で4失点してしまったことで、信頼が揺らいでいる。一般的な日本人の感覚だとちょっと不思議だけど、GKに求めるものは向こうのファンとはちょっと違うみたいである。

 

現地での考え方は違うようだ。3失点のうち2本はボールに触れており、その場合は「触れるのが精一杯」と考えるのではなく「触れたからには何とかできる可能性があった」と考えるようだ。少なくとも、止められるGKは世の中にいるという発想に至るのだ。

 チームや周辺の事情についてひととおり語ったのち、記事は最後に、ミッドウィークのCLではだれがゴールマウスを守っているんだろうね? と軽く疑問を投げかけて終わる。

 

 この記事を読んで気になったので結果だけ見てみたら、マクラフリンが継続してゴールマウスに立っていて、しかも4失点していた。うーん、サッカーは厳しい。*1

 

 とまあこんなふうに、めちゃくちゃ深かったり爆力が入っているわけではないけれど、日本にいて日本語のメディアを見ているだけではなかなか流れてこない、欧州サッカーのちょっと変わった話題が楽しめる、ディープで面白くてかわいい記事がたくさんあるのである。

 

 好きな回をいくつか並べます。

 

ケインはボールを蹴るだけでなく、クラブを握らせても一流のプレーヤーだという。ハンディキャップ「ゼロ」という腕前で、将来的にプロゴルフ転向の可能性を聞かれて「完全には否定できない」と答えたことがあるほど。

 

 ちなみに、コンテ監督は2016-17シーズンにチェルシープレミアリーグを制したが、そのシーズンは184日間も首位に立っていたという。これは過去50年間でトッテナムが首位に立った日数(102日)を大幅に超えているそうだ。

 

 最も神秘的なチーム名と言えば、神話に出てくる神や英雄の名前が付いたクラブだろう。そんな神秘的なクラブで最も世界的に有名なのが、オランダの「アヤックスAjax)」だ。チーム名の由来は、ギリシャ神話に登場する「大アイアース(Ajax the Great)」だという。

 

 あと、個人的にはサッカーも好きだしクイズも好きなのでこれらの2記事はとくに好き。

 

 先日、ヒートンが35歳にしてようやくユナイテッドでのデビューを飾った。(…)子供の頃からユナイテッドのファンだったヒートンは「この瞬間のためにずっと努力してきた。今夜、ピッチに立てて最高だったよ。1分1秒を満喫した」とクラブTVで振り返った。

 試合は1-1に終わったが、ヒートンが出場してからは失点もなく、個人的には“無失点”を達成したことになる。すると試合後、『BBC』のラジオ番組で司会者がこんなクイズをゲストに出した。「ヒートンを除き、最後にCLの試合でGKとしてプレーし、失点しなかったイングランド人は誰?」

 

 そのため、サッカーの試合でも初出場の選手がいきなりゴールを奪うと「これはパブ・クイズの良いネタになるね」という実況が聞かれる。また、選手がチームメイトについて語るインタビューでは「一番ファッションセンスが悪いのは?」「一番ダンスが下手なのは?」といった定番の質問とともに「自分のクイズチームに入れたい選手は?」と聞くことが多いのだ。

 

 おすすめです。

*1:ベルフワインは活躍していてうれしい。