レモンサワー・フィーバー

 

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 会社でさぼっていたら上司にデスクに呼ばれて、「なんだろうな」と思いながら向かったら「おい、そうだい。このキャンペーンすごいぜ。レモンサワーが2個、面白いぐらい当たる」と言われた。

 たしかに、やってみるとなんの緊張感もなく2本のレモンサワーが当たった。僕だけではなく、このキャンペーンは職場でフィーバーを巻き起こし、みんな各々の仕事を中断してレモンサワーを当てていた。

 

 僕のとなりの席にいるおじいさんはちょっと電子機器が苦手で、周りの人と一緒にいろいろ教えてあげたりして試行錯誤したんだけど結局応募画面にたどりつくことはできなくて、ずっと「不愉快だな…」と呟いていた。たしかに、自分は手にすることができなかったレモンサワー2本がまわりをフィーバー状態にしていたら不愉快かもしれない。

 

 キリンのレモンサワーはけっこうシンプルで、本絞りをそのまま甘くしたような味がする。本搾りというコンセプチュアルなRTDは登場当時からとても好きだった。いまでこそ標準的~ちょっとだけ高め、くらいのアルコール度数なのだけど、登場後すぐの時期は8%くらいのアルコール度数があって、酒飲みにはうれしかった。*1

 

 このレモンサワーでは糖類も酸味料も甘味料も香料もしっかりと使っているので、本絞りと比べると格段に飲みやすいし、時流に乗った9%というアルコール濃度を無理なく実現している。本絞りの果実の感じを残したまま、昨今のレモンサワーブームとストロングチューハイブームに沿った、とてもおいしいチューハイであるといえるだろう。

 

 続いてアサヒのレモンサワー。こちらはレモンピールのボタニカルな香りがいいですね。それのおかげで甘みは抑えられているような感じで、個人的な好みとしてはこっちかもしれない。

 大きめの缶コーヒーが入っているみたいな、ちょっと特別感のあるパッケージも良いですね。「一週間頑張った週末のご褒美に」とか書いてあるよ。けど、希望小売価格は181円で、出しているプレミアム感と比べると「あれ、ちょっと安いかも」と思うような価格設定となっている。

 

 あー、おいしかった。おいしいお酒が飲めて、幸せな一日だった。この一日の幸せを思い出しながら、明日からは、格安ジンを同量の水で割って禁欲的に飲む生活に戻ろうと思います。サイコー!

 

*1:いつのまにか、度数はマイルドになっていた。ただでさえ禁欲的な「香料・酸味料・糖類無添加」というコンセプトでおいしく抱えられるアルコールは現在の水準が限界だったのでしょうか。