人生で初めてふぐを食べた ほか

 

桃川 おいらせ流 純米吟醸酒

桃川 おいらせ流 純米吟醸酒|カクヤス

 たったいまサッカー日本代表がグループステージ突破を決めたところであり、「僕も何か酒を飲まないといけないな…🤗」と思って買ってきた*1のがこちらのお酒。

 時間帯的に吟味することはできなかったので、てきとうなチョイスである。果たしてどんな味なのか。

 

奥入瀬川水系の水を仕込み水に青森県産米を使用し、南部杜氏・一級酒造技能士が丹精込めて醸した、低温長期発酵のまろやかで飲み応えのある純米吟醸酒です。
原料米:まっしぐら
精米歩合:60%

 甘いか辛いかで言うと中間。日本酒にたまにある「乳」感があるタイプで、後味にアルコールのピリッとした感じが嫌じゃない程度にある、といったお酒。食中酒としてとてもいい感じであった。

人生で初めてふぐを食べた

そのときの写真

 ちょっと前に今年初の忘年会をしにいったのだけど、そこで「ふぐ」をたべた。たぶん、人生で初めて食べるふぐだったのではないかと思う。

 

 ふぐの刺身は、……まあおいしくなくはないんだけど、思ったほどの感動はなかった。数枚がっとお箸ですくって食べても感想はおなじだった。たしかに食感は面白いのだけど、白身魚にはそういうのは結構あるし、味も香りもあんまりないので結局は薬味と調味料の味を感じているだけじゃないか、という気持ちになった。*2

 ただ、その後食べたからあげと鍋は非常においしかった。食感だけあって薄味の身、油の衣との相性がいいと思った! 骨が多くて食べにくいのはマイナスかもだけど、手羽先を頭の中に思い浮かべて食べればまあ許せる程度である。鍋も、……だしが出てるのかは不明だったが、でもふぐの身はおいしい。火を通したほうが好きだなと全体的に思いました。

 

 思ったのは、ふぐ、そんなに単体だけでコースにするほど豊かな食材じゃなくないか?ということ。コースのなかに1品とか、刺し盛りのなかに3切れとかあったらもっと感動できると思う。そういうふうに使うのは、免許の関係でかなり贅沢なことなのかもしれませんが。

 

インディアナインディアナ

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 録音されていたノアとヴァージルの会話はヴァージルが当時読んでいた『レインツリー郡』という書物をめぐるもので、ヴァージルはその本を、「宇宙の歴史を、言うなれば、インディアナの住民たることを奇特にも自ら選んだ聡明でもあり愚かでもある共和国市民の目を通して語りなおしたもの」と形容した。

 もうちょっと大声で話しなよ、とノアの声が言っていた。

 レアード・ハントさんという人が書いた小説『インディアナインディアナ』を読んでいたがすごく傑作だった。情報の出しかたが巧みで、読みながら物語の全体像を理解していく楽しみ、……みたいなものもかなりある小説なので、あまり内容について触れることはできませんが、おすすめポイントを抽象的に! 述べます。

 

 メンヘラ向けかも! でも、自分一人だけの特殊なファンタジーの中を生きることの温かみや暗さがバランスよく描かれていて、メンヘラ本人にとってもメンヘラの理解者にとっても面白いお話になっていると思う。

 一方、心身ともに「健全」で、それ以外のあり方についてそんなに興味がない人にとっては、なかなかこの物語が持っている「エモさ」は理解しにくいかもしれない。

 

 文章は流麗、喚起するイメージも豊かで字面を追っていくだけでかなり楽しいです。が、「何の話じゃ?」と思うような部分にも、あとから重要になってくる「物語を再構成するための手がかり」が書き込まれていることが多いので、一応読み飛ばさずに筋を追っていくのをおすすめします。

*1:最近は家内禁酒をしているので家に酒を常備していない。

*2:付け合わせの皮の刺身はゼラチン質でこれは個人的にははっきり苦手だった。