世間に言われていることとはけっこう逆なのですが、僕はイーロン・マスク就任前後からのTwitterの各種仕様変更がそこまで嫌いではない。
おすすめ欄はわりとよく見る、……というかフォローしている人が多すぎるアカウント運用をしているので、てきとうに表示される数を間引いてくれたり、ちょっと前の話題もさかのぼって表示させてくれる機能はけっこう助かっているのだ。
モデレーションのポリシーについては、実際ある程度社会の公器となりつつあるプラットフォームにはそれなりの規制が必要である、という意見に対してとくに反論はないのですが、個人的な趣味としてはあふれる有害な情報のなかをサーフィンするインターネット体験というのも非常に好きなので、いまのほうが楽しめてはいるのである。Xへのサービス名変更も、Twitterという名前が好きでTwitterをしていたわけではない。*1
というわけだったのですが先日、ついに僕にとっても我慢のできない仕様変更が起こってしまった。朝起きて日課のようにTwitterを起動したとき、目を疑いました。そして、ついにこうなってしまったか、とくずおれた。「ポストする」というTwitterの一番重要な機能を示すこのアイコン、これが黒と灰色のテーマに変わってしまっていたのである。
いじっていない人も多いかと思いますが、じつはこのボタンの色はこれまで、「設定とプライバシー」→「アクセシビリティ、表示、言語」→「表示」のメニューから変更することができた。僕にも好きな色というのがあるので、変更して快適なツイーティーライフを送っていたのですが、それが、この機能が、涙、無効化されてしまっているようなのである。
最初は「大差ない」ことだと思って忘れようとしてみたが、無機質な黒いボタンを画面の中で見かけるたびに、昔の良かった時代が頭の中にちらつく。日常の出来事をツイートしようとしたけどボタンを押す前でやめる、といったことも増えた。ふとした時にため息をついたりもする。ユーザーが自分の画面に表示させる色は、自分で選べるべきだというのは、イーロン・マスクの思想にも合致していると思うのだがなぜ? どうにか、どうにか元に戻りませんか?
というか、ここって大昔は#5B9B9Dみたいな感じでもっと細かく色を指定できたんですよ。そういうふうにして「自分だけの色」でTwitterを楽しむことができた。それができなくなって6色から選ぶ方式になったときにもとても悲しかったですが、幸い、ほぼ許容範囲の似たような色がプリセットにあったのでダメージは最小限で済んだ。
いま思うとどうせ戻すならどうかこの時のシステムに戻ってくれないか……。