七野ワビせん『ハカセの失敗』
という漫画を読みました。人里離れた地に研究所を構え、自分を馬鹿にした世界を征服してやろうともくろむ「ハカセ」。あるとき、自分のクローンをつくれば頭脳が2倍になり、征服計画も進むのではないかと思いつきそれを実行に移す。クローン誕生の前夜、ハカセは思うのであった「重要なことを忘れていた。人間の育て方は全く知らなかったんだ」
その後、時は流れ、病床に臥すハカセはクローンに語り掛ける。「お前とともにこの世界を征服することが夢だった」「だが願いは最後まで叶うことがなかった…」「そう、お前のせいでな!」
というあらすじのハートフルなお話である。1話の時点で目論見はすべて明かしていてそれが非常に効果的なのですが、もうすこし、筆が進んだところもありそれが荒々しくも新鮮な仕上がりになっている。1巻とコンパクトながらやることをやり切っていてとても面白く読めました。おすすめです。
Tribute to Beetohoven ドラム
Twitterで流れてきた「ベートーベンの交響曲第9番にドラムを付けた音楽」。ツイート主はかなり否定的な言及(ベートーベンの9番でさえ、ドラムを付けたらこんなつまらなくなってしまうのか!)をしていた。良し悪しはさておき、個人的にはけっこうなつかしい気分になって聞きました。ドラクエの8とか9の曲にどこもありそうに聞こえるんですよねこの感じ。
ただやっぱり「第九」が本来与えていた興趣とは全く別物になっているのも事実。完全に素人の思い付きですが、ドラムがふだん組むボーカルやギターといった楽器って音に明確なアタックがあって、自身でもリズムを刻むことができるじゃないですか。その中にドラムがある分にはいいアンサンブルになるのですが、一方でクラシックの楽器は、弦楽器も木管も金管ももうすこしアナログに音を続ける楽器である。そんななかにドラムがあると、「アタックの時点とその周辺」という構成で聞いちゃって、音の連続的な変化の中につけられた印象を聞き逃してしまうのかなと。
とはいえ、クラシックとリズム楽器が相性が悪いかというとそうでもないということは現代音楽の歴史にもあると思うので、まあ~、このトリビュートも、慣れなんですかね!*1
ポテトチップス濃厚キング チーズチーズチェダーチーズ味
厚切りVカットチップのザクッと食感に、たっぷりかかった濃厚なパウダーがやみつきになるポテトチップスです。濃厚なチーズの味わいと旨みが合わさって、罪悪感と満足感をガッツリと感じられます。
目新しい味もいいですが、答えがすでにあるもののマイナーチェンジ、みたいな商品も安定感ゆえに惹かれてしまう。というわけで今週のポテチ購入枠はこれに使ったのですが、なんだろう、ちょっと甘みが最初にあって、チーズ感がよりジャンキーに感じられる。
より本物でおいしいのはピザポテトだと思うのですが、科学の力で作られた病みつき風味を感じたい、そんなときありますよね。そのときにはこちらが選択肢に入ってきそう。塩味的な濃厚じゃないので、甘い飲み物というよりはお酒のおつまみがいいかもしれませんね。
*1:終わりの方のドラムソロなど我を感じて良かった。