ヒンデミットってなんかめっちゃ良くない?

 

 パウルヒンデミットという20世紀に活躍したクラシックの音楽家がいて、この時代のこのジャンルはけっこう好きなので一応知っている人ではいたのですが、これまで個人的に注目したことはなかった。

 しかし、最近のあるとき、ふとヒンデミットの曲をいくつか聞いてみたのですが、「ヒンデミットってなんかめっちゃ良くない?」という気分になり、そのあとは暇があるたびにヒンデミットの曲を流している。

 

Paul Hindemith - Symphonic Metamorphosis (1943)

 いちばん有名だと思われるのがこの「シンフォニック・メタモルフォシス」a.k.a.「交響的変容」「ウェーバーの主題による交響的変容」という曲なのですが、めっちゃいい曲ですよねこれ。第二楽章とかはほぼグルメレースみたいなものではないかと勝手に思っているのですがどうですかね。違うかな。

 

Paul Hindemith: Konzertmusik op.48 (1930)

 これも好き。イントロのつかみどころのないメロディーいいですよね。全体的な作風として、理知的で遊び心にとんでいる。で、必要に応じて前衛的なんだけども聞きやすい音楽であろうとするところからは片足一本離さないようにしている、という感じがして、こういうスタンスで制作されている作品はメディアを問わず個人的には非常に好みである。

 

Paul Hindemith - Symphonia Serena (1946)

 曲名のバリエーションが豊富というのも個人的にはうれしいところ。これは「シンフォニア・セレーナ」という曲ですが、ほかにも「世界の調和」だの「画家マティス」だの「Nobilissima visione」だの*1、……かといって標題性に富んでいるかというとそうでもないのですが、とはいえ軽く曲名を聞いて再生を始めるときにイマジネーションを刺激してくれる面白いタイトルがついているものが多くてとっつきやすい。意外と初心者向けにもおすすめのアーティストなのかもしれない。

 

Paul Hindemith – Oktett (Klar, Fag, Horn, vln, 2 vlas, Vcl, Kbs)

 みなさんもどしどし聞いてみてね! ヒンデミットめっちゃいいです。

*1:朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲、という曲(さすがにジョークソングだが)すらある。