歴史が続いて今の子供たちまで至る…みたいなストーリー

 

 朝ご飯を食べたあとは飫肥城へ。ここに来るまでまったく知らなかったんですが、日南市・飫肥というのは歴史情緒のあるなかなかの観光地らしい。町並みは瀟洒な感じで保存されていて、「おび天」「厚焼き玉子」といった定番の食べ歩きグルメもあるっぽかった。

 

 飫肥城に入ったところで、「子供たちの笑顔は旅の記憶にとどめ、写真はご遠慮ください」と書かれた注意書きを見つけた。「敷地内撮影禁止ということ? でも自分ところの子供を撮るくらい良くないか?」と不思議に思っていたのですが、城内をしばらく散策したところで急に景色が開ける場所があり、意味が分かった。

 この飫肥城、もともとの敷地の一部を利用する形で小学校が立てられていたんですね。門をくぐったらいきなり運動場が見えるところとかあって「ほえ~」となりました。ミスマッチのような気もしますが、歴史が続いて今の子供たちまで至る…みたいなストーリーを語っているような気もしてエモかった。今は夏休みだったので子供はいませんでしたが、訪れるタイミングによっては城跡で子供たちが駆け回っている、みたいな光景も見れるのでしょう。

 

 そのあとはここに行きました。どこだと思いますか? ヒントはベンチの形である。

 

 正解は「小村寿太郎記念館」でした。小村寿太郎飫肥のひとらしく、街をあげて非常にあげぽよされているようである。館内はきれいで、展示も見やすく興味深く、さきほどのベンチのようにくすっとできる遊び心もあり、とてもいい体験ができました。

 

寿太郎オンリーの施設ではなく、敷地の半分くらいは日南市全体の展示で、その部分は無料で入場できる仕組み。江戸時代の飲みゲーなどが紹介されていた。

 

モニタの前で写真撮影をし、民族舞踊にヴァーチャルで出演することができるコーナー。全員自分の顔にすることもでき、そうすると多分とても面白いので皆さんはここに来ることがあればぜひチャレンジしてみてください。

 

 町を歩いていたら錦鯉が堀を泳いでいてすごかった。これも名物のひとつのようです。


 そのあとは10時になるまで近くにあった市立図書館で郷土資料を読みつつひと休み。日南市の成り立ち・産業・政治などに非常に詳しくなりました*1

 図書館自体はそんなに大きくなかった。大きな学校の図書室、くらいの規模だったでしょうか。

 

*1:日南市のマークがあまりにも日銀のマークに似ているので、職員が東京で政治の集まりに参加すると「に、日銀…!?」とビビられるというエピソードトークが書かれており面白かった。