短歌 93

 

はじめて描いた漫画のために友達をいくつか失って硬い乳歯

 

 

直感はとても大事だコンビニのパンツをはいて鏡に写れば

 

 

ドン・キホーテで瞳孔開く今日は家に帰ったら男が待っている

 

 

ご利益も消えかけの夜だ ひねり揚げひとつつまめばひとつ落ちるよ

 

 

思春期の線路をくぐる道がああとても汚く感じられたな

 

 

説得はくだらないのでうっすらと不機嫌に歩く夜の仲見世

 

 

欲求をおさえることだ二人UNOでスキップばかり出してるような

 

 

しあわせに口輪を嵌める喋れなくなってもしあわせは、しあわせだ