短歌 92

 

わたしには家族がおらずただ歩く地獄より暑いこの日本を

 

 

きみひとりいない理科室かぎりなくメータの針は0に近づく

 

 

起きる人も出てくる時間に二度寝する節約したお金のことを考えて今は

 

 

その去就知りたかったが教授ただすれ違うのみ銀杏の並木

 

 

歯の痛みただ耐えていたコロナ前朝までやっていたジョイフルで

 

 

飯の種置き忘れてゆき僕はただ彼の戻りを待つ喫茶店