炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす― ほか

 

炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―

佐藤健太郎 『炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―』 | 新潮社

 という本を読んでいた。炭素はいろいろな化合物をつくることができる、オンリーワンの元素ですよ!という前書きから始まって、さまざまな有機化合物を1章にひとつずつ取り上げ、それにまつわる世界史上のトピックを紹介していく、という本。

 あまりアカデミックではない*1が、読み物としては面白い。とくに「人類の心を動かした物質たち」と題された第2章でニコチンやアルコール、カフェインなどが取り上げられ、薬理作用と人類史が絡められた形でストーリーが述べられているのは楽しかったです。

 

M-1 2007

大会の歴史 | M-1グランプリ 公式サイト

 いまAmazonプライムで見ているので、バックナンバー漁りが非常に人気を集めているコンテンツ「M-1グランプリ」。今日は2007年を見た。たしか放送当時も見たので、16年ぶりということになりますね。

 

 サンドウィッチマンはこの回、敗者復活戦から現れて、そのまままくって優勝するのだが、漫才のつかみの「名前だけでもおぼえていってくださいね」や、最終決戦進出が決まったあとの「もうネタないですよ」のところなど、なんか彼らのことが気になってしまうような妙な奥ゆかしさを持っていて、またそれとは裏腹な恰幅や座った肝もあり、……もっと見てみたいという気に一瞬でさせた、盤外のパワーみたいなものがすごかった。いまでも好感度ナンバー1のこのお笑いコンビは、お茶の間に初登場した瞬間から好かれていたんだなあと思われる。

 

 個人的に一番好きだったボケはPOISON GIRL BANDの「視線あってねえじゃん」。歯並び矯正が取れるくらい笑いました。

 

頼むぞポステコ

 応援するトッテナムの新監督に、アンジェ・ポステコグルーが就任した。オーストラリア代表や横浜FM、そして日本人選手が多く所属するスコットランドセルティックの監督を務めていたこともあり、日本人サッカーファンには何かとなじみの深い監督である。

 

 個人的には、コンテやモウリーニョよりは好きな人選なので、期待している。……期待しているっていうか、これでだめだとどこまで沈むの?*2という感じなので、頼むぞ…(。இ﹏இ。)である。

 

 この数年間で、求心力と戦術を兼ね備えたトップオブトップの監督には来てもらえないことが分かったし、ネームバリューはあるけど現代サッカーの戦術をキャッチアップできているかは「?」な監督には来てもらえても、求める選手を供給できないし、ひたすら舐められるだけ、というのが分かった。それからすると、ポステコグルーというのは、すくなくとも方向性としてはいい人選なのではないかな~、と個人的には思っている。

 とくにプレッシングをやってくれれば、若手中心のスタイルに変えることができるし、そうなれば移籍市場での苦しい立ち回りも変わってくるでしょう。

 

 刷新には時間がかかりそうで、それをサポーターやフロントが待てるのか?というところに不安はあるが……。とはいえもう本当に最後のチャンスなので…、なんとか…。

*1:たとえば、「この化学の発見があったからこそ、歴史はこういうふうに進んだのである」というような記述がけっこうあるが、とくに証拠は示されていない。

*2:すくなくともBIG〇〇はもう名乗れないのではないか。