ロドリゴの2キルたすかる～22-23UEFAチャンピオンズリーグラウンド8 1stLeg レアル・マドリーvsチェルシー～

　チェルシーは5-3-2の形。前の3-2はプレッシングにもパスルート遮断にも積極的ではない。どちらかというとカウンターアタックにプライオリティがあるみたいで、実際何度か食らっていたのだが、質は低く*1、あんまりやられそうな感じはし叶った。

　ポゼッション時は、ボックスより手前ではパス回し放題といった状況。5バックは一応スペースを埋めていたのだが、今日のマドリー前線はかなりフィーリングが良く、ふつうに守っているだけでは狭いところのワンツーやピンポイントクロス、ドリブルでの対面突破や浮き球のパスなど、なんでも攻略できそうな雰囲気だった。

　マドリーが1点取ったあとはチェルシーは自分たちでボールを持とうという意識が強くなるが、これもまた狙いが不明瞭なボール回しに終始。むしろ、マドリーが中盤で奪って、スペースを享受しつつ攻撃もできるようになった。

　個人を見ても、マドリーにはカマヴィンガという守備強度にちょっとムラがある選手の下振れのタイミングが不安、という程度でほかは全員相当高いパフォーマンスを出しているのに対し、チェルシーはエンゾとリース・ジェームスが頑張っている程度である。

　これは前半終了時点で書いている文章だが、正直ここから負ける気は全くしない。ただ、こういう優勢のゲームを、負け筋を殺してしっかり勝ち切るというのは苦手なチーム*2なので、アウェーでの2戦目に向けてどれくらい点差をとれるかがカギになってくるですね！

　試合終了！　展開的にはもう1点あっても良かったかな～と思うけど、まあマドリーというチームはあまり2戦目入るところで大差ついていてもそれはそれで不安なのでまあこれでセーフティと見ましょう。

　MVPはいろいろ意見はあるだろうけど、個人的にはロドリゴ選手を推したい。2回裏に走ることで対面のDFを2人ピッチ外に送ったからな……。

　前半を優位に折り返した時点で考えられる負け筋としては…、チェルシーの強みは選手交代してもピッチ上の選手の格が落ちないところ。なので、疲れてきて選手が入れ替わったところでクオリティと運動量で負ける、……というのがあったと思うのだけど、まあ結果論とは言え、ロドリゴの活躍でそれがケアされたというのは大きい。