【北海道コンサドーレ札幌×川崎フロンターレ|ハイライト】2023明治安田生命J1リーグ 第6節 | 2023シーズン|Jリーグ - YouTube
DAZNの公式映像ではこういう配置になっていたが、この試合のコンサドーレ札幌のフォーメーションは何だったかと聞かれたら、100人が100通りの意見を持ったのではないでしょうか。
個人的には小柏ワントップで青木と浅野がシャドー、荒野と小林がダブルボランチだと思ったのだけど、数字と名前の並びがあんまり意味をなさないくらいには流動的に、それぞれの選手がそれぞれのタスクを理解して戦術を遂行していたと思う。
基本的には守備時ではマンマークで相手を捕まえ*1て攻撃時押し込んだら福森が中盤底に進出する感じで可変する。
ビルドアップもできていたし、押し込んだあとの崩しもできていた。近年の札幌のなかでも屈指の完成度で(相手がやり方を変えてきても、コンセプト通りに、それぞれの選手が立ち位置を変えて対応できていたのとか感動した)、川崎*2を圧倒していたといっていいと思う。自分が応援しているチームがめっちゃ強いときの、あの誇らしい感じを久しぶりに味わえました。
小林祐希選手の負傷退場までは……。
あとミスによる3失点も痛恨だった。あんなゲームの流れ関係ない個人ミスによる失点を3つしたらそもそも勝てるわけはないのですが、でも、それ以外の部分はとてもよかったので、あきらめるにはかなり惜しいゲームになった。
ビハインドで迎えた後半は、福森を下げて*34バック気味に再開。失点に絡んだから…、というよりは、小林を失うまではうまくいっていたポボールゼッションをあきらめて、ダイレクトに勝負しようという意図だったと思われる。
実際それで1点は返すのだから、さすがの勝負勘という感じ*4。
終わってみて、ショックの大きい敗戦だったとはなるのだろうけど、でもめげずにこのまま続けていってほしいと思った。それくらい、20分くらいまで見せた、選手が自分たちのコンセプトを理解しながら、可変しつつ役割を遂行するサッカーは見事だったと思う。
間違ってないと思うし、べつに多少間違ってもいいシーズンだとは思う*5んですよね。この路線で、勇気をもって前進する札幌がみたい。
極論、ポゼッションが安定して押し込めて福森が常に上がっている状況を作れるなら、この試合あったみたいな、「最後のカバーが福森」みたいな札幌的一番怖いシチュエーションも作られないわけですからね*6。