ワールドカップ 3行メモ その12

 

日本vsクロアチア 1-1(PK 1-3)

・得点シーンは、「デザインされたセットプレーという隠し札をよくまだ持ってたな!」と感動した。失点シーンは、……鎌田がもうすこし寄せれたら、とか考えちゃうけど、鎌田はある程度守備の手を抜くというのはオーダー通りのプレーなんだろうし、鎌田はポジトラ時のボールの預けどころとしての貢献度もすごいので、仕方がなかった1点としか言えないのでしょう。

・ベスト8という数字上の目標には届かなかったけれども、目標から逆算したプランをもって選手選考や戦術変更、そして情報戦まで行って、ドイツとスペインを倒し、クロアチアとサッカーでは引き分け、という結果はものすごい成果だったと思う。

・唯一プランを持って臨めなかったのがPK戦だったのかな…、というふうに見えた。もし失敗してもウオーってみんなで盛り上がって、キッカーやキーパーの心理的安全性が確保できる状態にすると勝ちやすいという知見*1があるのですが、今回の日本代表はそれとは真逆の状態だった。

 

 選手の質では日本代表は決して負けてない! と思っていたけれど、グバルディオルみたいな選手*2を見るとやっぱり人も一段違ったな、と感じさせられましたね…。

 たまにロブレン選手のほうにボールがいったときは、「浅野行け! ロブレンなら勝てる!」と言って応援したんですが、今回はロブレン選手のパフォーマンスも最高だった。*3(とくに理由はないですがなんとなく)狙いどころみたいな雰囲気がふだんは出ている選手なのですが…。

 

ブラジルvs韓国 4-1

・先の試合のこともあり、また早々にブラジルが2点先行してしまったこともあり、なかなかちゃんとは見れませんでした…。*4

・ブラジルは強さを見せつけ、盛り上がりすぎることなく試合をうまくコントロールし、第3(控えの控え)ゴールキーパーまで試合に出場させて*5チームの団結力を高めた。*6得点後のセレブレーションもド派手で、チーム仲いいんだろうなと思わせる。サッカーをしていてすごく楽しそうな代表チームである。

・いっぽうで、テンションもメンバーも意図的に落としたからというのも重々わかるのだが、でも試合後半、あまりにも脅威度が減りすぎではないかとは思った。*7個とチーム力を両立させたいい軍団だけど、それは明確なシステムによるものではなく、むしろ集団としてのモチベーションの高さに因る部分が多いような雰囲気である。意図せざる形でモチベをくじかれるような状態になったとき、それをはねのける力までもがこのチームに備わっているのか、今後のトーナメントが楽しみです。まあ全部ノリノリのまま最後まで勝っちゃうのかもしれませんが。

 

 チームメイトであることを知っていればほほえましい写真だが、目が怖すぎるだろ。(追記:フレネミーというわけではなく、もともとそういう顔なだけです)

*1:とはいえ、言うは易く…で、実際にそういうメンタルの状態の集団を作り出すのはとても難しいわけですが。

*2:走力とカバーエリアがとくに強い選手に見えたので、押し込む時間が長くてDFが広大なスペースを守らないといけないビッグクラブに最適な人員なのでは。

*3:失点のときのクロス蹴ったのもロブレンでしたね。

*4:しかたないです。

*5:これで招集されたメンバー26名全員が試合に出たことになるが、これはかなり珍しいことである。

*6:前回のユーロでは、イタリアが似たようなムーブをして優勝した。

*7:カメルーンにも結局負けてるし。