囲碁を見るようになった

 

 ちょっとまえから将棋YouTubeを見るのが趣味なので、「いずれは…!」と思っていたが、さいきん満を持して「囲碁」をYouTubeで楽しく見るようになった。

 

 見ているのは女流棋士飛田早紀さんのやっている「女流棋士・飛田早紀の囲碁チャンネル」である。投稿されているコンテンツはおもに「実際にオンラインで対局しながらその囲碁を実況する」という動画。

 

 一手一手が目指しているものは何なのか、その手が打たれたことで状況がどう変化したのか、どうなったら優勢でどうなったら苦しくなるのか、……対戦ゲームを観戦してわくわくするのに十分な情報を、一手20秒というほんとうにかつかつの時間のなかでわかりやすく、ながれるような達者なしゃべりで実況解説してくれていて、……本当に面白いです! 毎日見てる。

 

 「私にしょぼい手を打たせようとしていますね」「○○してこられましたね~」「つぎ私こうしますよ~、って言っときます笑」「絶対ここに打ってきますよね。…。ほら! ……まあわかったところで対処法はないんですが。どうしましょうかね~」みたいな実況の言葉をいうんですが、ナチュラルながら言いまわしがなんかちょっと面白くてそこも好きです。

 序盤にたまに言う「まあ、どう打っても一局なので」とかは「ヒカルの碁」でも出てくる台詞で印象に残っていたのだけど、現実の囲碁棋士も実際に言うんだ…と思ってちょっと感動した。

 

 秒に負われて悪い手を打っちゃったときは、すかさずリアクションをするのもウケる。全体的に悲観的で、見ているときは「あれ、負けちゃうの…」と不安になるんだけど、さすがはプロで最終的にはだいたい勝っている。

 やっぱり僕は、実況とかのハンデがあるとはいえプロには勝ってほしい派なので、最後に勝ってくれるのは安心して推せますね。

 

 初心者向けではなく*1、石の生き死にとかコウ争いとかの概念は理解していないとちょっと楽しくはないでしょう。「ハネ」とか「オシ」とか「グズむ」とか「小目」とか、石の置き場所に関する用語も知っておいたほうがいい。*2

 

 逆に上のことをなんとなく知っていれば、囲碁エアプでも、スポーツとして盤上のせめぎ合いを楽しむことができると思います。もし、囲碁ちょっと興味あるし知識もあるけど、実戦を見たことがない、……そんな人がいたらぜひクリックしてみて下さい。

 

*1:かわりに初心者向けの囲碁ルール解説動画もいくつか出している。……が囲碁ルール解説だけならたとえばここじゃなくてもほかにいくらでも学びようはあると思う。

*2:ただこの用語に関しては見てるうちになんとなく覚える気もする。