ひさびさに下北沢に行った。
ぜんぜん見たことがない光景が広がっていて、時間の流れはすごいなあと思った。じつは学生時代、もっともキャンパスに近い定期圏内の繁華街だったので、下北沢にはちょっとだけ思い出があるのだ。
……土地勘もあるはずだったが、下北沢駅周辺は再開発によりまったく違う姿になっていて、おろおろさまようことしかできなかった。下北沢って、僕の思い出ではもっといたるところ工事してて狭かったはずだが。
しかし駅をちょっと離れると、記憶と照らし合わせて僕が自由に歩き回れるような場所に出る。なつかしいスポットがいくつも見つかる。……と思いきや無くなってしまったお店もけっこうある。無くなったかと思って検索したら、おなじ下北沢のすこし離れた場所に移転していただけで、まだあるんだって知ってなんとなくほっとする、みたいなこともある。なじんだ場所に再訪するのはなんというかいい経験である。
下北沢には「とりとんくん」*1というお店があり、こちらは僕の所属していたサークルの、伝統的な飲み会の場だった。なんで今日下北沢に来たのかというと、昔のサークルの先輩に「ここで飲み会をするから」って誘われたから。
「お前以外にあと5人(私含めて)呼んでるから」みたいなことは言われたが、だれが来るのかは知らされなかった。僕もあえては聞かなかった。先輩に突然誘われた、他に誰が来るかわからない飲み会というのは、……僕の5本の指に入るくらいの好きなシチュエーションである。
アンチョビポテト、燻製十種盛り、炙りしめさば、ポテトサラダ。……月日は経って、メニューにも多少入れ替えはあるのに注文するものがまじで10年前とおなじで笑った。笑っただけでなく、ちょっと泣きそうになった。変わっていくものもあれば、変わらないものもある。
ちょっと残念だったのは新潟の日本酒「八海山」がメニューから消えていたこと。今回いた面々には、「仲間内で八海山と言えばこのひと」みたいな先輩が参加していたため、その人と八海山をおなじタイミングで見ることができなかったのがちょっと悔しかった。
そのあとは2次会をし、全員でなかよくカラオケに行ったが何もおぼえていない。……ふだんは「そのときの僕が楽しかったならいいか」と、おぼえていない時間のためにロストしたお金*2や睡眠時間、健康に関してあまり落ち込みはしないのだけど、「変わっていくものに対する変わらないものの尊さに心を打たれたその日になにも思い出に残らない刹那的なことをことをするかね」とは事実思ってちょっとだけ反省した。
……。
反省おわり!
最後に下北沢で見つけたエビチリの画像を貼って、今日のブログはこれでおしまいです。