弟と遠出をしていた。
「君そういえば短歌に詳しかったよね」といきなり弟からLINEが来たのが1年くらい前のことである。弟は短歌に興味を持ちはじめたところで、実家に残している僕の蔵書の見えやすいところから何冊か歌集を読み終わっていて、「他にない?」と尋ねるのが目的のLINEであった。
それから1年ほどして、ワーケーションという形で地元に戻ってきたのだけど、そのときに短歌についていろいろ話をした。家にあるなかではどの歌集が良かった?とか、適当にめくったページにある歌を題材にして、それはどこがいいか、よくないところがあるとしたらどこか、など。あと、弟が自前の配信で短歌の話をしている、ということとか。
せっかく短歌に興味を持ったのだから、歌会をしてみたいねと提案してみて賛同を得られた。それで、名護に住んでいる短歌力の高い年長の友人にお願いして、きょう歌会をすることができた。3人は多い人数ではないけれど、でもいい会だったと2人とも言ってくれたので良かった。
名護からの帰り道、ちょっと寄り道をして買ったのがこちらのシングルモルトだ。スペイバーンと書いてある。甘くてやわらか系統の味がする、飲みやすい感じのウィスキーでした。僕はふだん安いブレンドをよく飲むのだけど、これ系統の味に寄せようとしてえぐみがでて辛いことになっている、……みたいなウィスキーがなかなか苦手なので、最初の味がしたときはちょっと身構えたけど、これ系統の味に寄せようとするときの模範解答! みたいな味、だと思います! 思いました!
【色味】
輝きのあるやや琥珀がかったレモンイエロー【香り】
レモン、黄桃、シナモン、スペアミント、レモングラス、ハチミツ。【味わい】
アタックはレモンライムの甘酸っぱい味わい。酸と甘味のバランスがよく、クセのないスッキリとした甘さが心地よく広がります。バランスが良いため飲み飽きず余韻も爽やか。
公式のテイスティングコメントがこちら。「なめらかなのど越し、爽やかでバランスの良さは、女性やモルトを初めて飲まれる方、普段飲みのモルトファンにも気に入っていただけます」だそうです。
弟も言っていたけれど、歌会ってけっこう話をして考えるので、頭が疲れる。そういったときに、このやわらかい気持ちのいいウィスキーがうまくフィットしていて良かった。ちょっと翌日的にそんなに思いっきりは飲めなかったんだけど、それも逆にプラスだなあと思える質のウィスキー、おいしかったです。